戦争と音楽—総力戦下の音と声の役割

戦争と音楽—総力戦下の音と声の役割

戦争は人々の生活を大きく変える。武器や戦略だけでなく、文化や芸術もまた戦時体制の中で重要な役割を果たしてきた。本書『総力戦と音楽文化 音と声の戦争』は、戦時下の日本における音楽の役割を多角的に分析し、音楽がどのように社会に浸透し、利用されたのかを明らかにする。

音楽と戦争の関係

戦時中、音楽は単なる娯楽ではなく、国民の士気を高めるための重要な手段として活用された。映画やラジオを通じて流れる音楽は、戦意高揚のためのプロパガンダとして機能し、国民の意識を統制する役割を担った。

また、厚生音楽運動などを通じて、音楽は戦時下の生活において精神的な支えとなる側面も持っていた。特に、占領地域での音楽普及工作は、日本の文化政策の一環として実施され、音楽を通じた宣撫活動が行われた。

総力戦体制下の音楽文化

本書では、以下のようなテーマが詳しく論じられている。

音楽が持つ力

音楽は時代や社会の変化に応じて、その役割を変えていく。本書は、戦争という極限状態の中で音楽がどのように利用され、どのような影響を与えたのかを詳細に分析している。戦時下の音楽文化を知ることで、音楽が持つ力とその歴史的な意義を再認識することができるだろう。

『総力戦と音楽文化 音と声の戦争』は、音楽と社会の関係を深く理解するための貴重な一冊である。


総力戦と音楽――音と声の戦争

#Besides

ISBN

9784787220301

著者

戸ノ下達也 長木誠司

出版社

青弓社

出版年月

2008年10月

サイズ

231P 22cm

カテゴリ

社会≫社会学 [社会学一般]

題名

ソウリヨクセントオンガクブンカト

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登録日

2013/04/09