コロナ禍で加速する認知症リスク - 今日からできる「脳の老化」対策とは
コロナ時代の認知症リスクと向き合う
深刻化する認知症の現状
日本の高齢化率は29.1%に達し、およそ3人に1人が高齢者という時代を迎えています。2025年には認知症患者が700万人に達し、65歳以上の5人に1人が認知症になると予測されています。
コロナ禍が認知機能に与える影響
長期化する自粛生活やマスク生活、過度な不安によるストレスは、予想以上に認知機能への影響を及ぼしています。特に以下のような症状が報告されています:
- 記憶力の急激な低下
- 思考力の鈍化
- 集中力の低下
希望につながる新しい発見
軽度認知症と診断された方の約半数は、適切なケアにより健康な状態に回復する可能性があることが分かってきました。
今日からできる実践的な予防法
長尾医師が提唱する認知症予防の核となるアプローチは、意外にもシンプルです:
1. 運動習慣の確立
「歩くこと」が最も効果的な治療・予防法とされています。
2. 生活習慣の見直し
- 適切な食事管理
- 趣味の継続
- 積極的な社会参加
3. 過度な薬物療法への依存を避ける
これからの展望
新薬の開発に過度な期待を寄せるのではなく、日々の生活習慣の改善を通じて、認知機能の維持・向上を目指すアプローチが推奨されています。特に「軽い認知症」の状態を維持しながら、quality of lifeを保つことが重要視されています。