日本統治下の台湾学生生活—青春の躍動を追う

日本統治下の台湾学生生活—青春の躍動を追う

台湾の若者たちの青春の記録

台湾が日本統治下にあった1930〜40年代、学生たちはどのような青春を過ごしていたのか。鄭麗玲著『躍動する青春 日本統治下台湾の学生生活』は、当時の学生たちの生活を詳細に描き出す一冊である。

受験競争とエリート教育

日本統治下の台湾では、厳しい受験競争が存在していた。台北高校や台北帝大などの名門校に進学するため、多くの学生が熾烈な競争を繰り広げた。試験問題や参考書の内容から、当時の教育制度の厳しさがうかがえる。

学生寮とクラブ活動

寮生活は学生たちにとって重要な経験の一つだった。共同生活の中で友情を育み、学業に励む日々が続いた。また、音楽部や柔道部、航空研究会など、多彩なクラブ活動が学生たちの青春を彩った。

娯楽とスポーツ

学生たちは勉学だけでなく、娯楽やスポーツにも熱中していた。映画鑑賞やカフェでの交流、運動会や球技大会など、青春を謳歌する場面が数多くあった。特にラグビーや馬術は人気のスポーツであり、競技を通じて仲間との絆を深めた。

歴史の証言としての一冊

本書は、当時の学生たちの証言や貴重な写真を通じて、日本統治下の台湾の教育と社会の実態を浮き彫りにする。台湾の歴史を知る上で、欠かせない一冊となるだろう。

鄭麗玲氏の研究を通じて、台湾の若者たちがどのように学び、遊び、成長していったのかを知ることができる。歴史に興味がある方は、ぜひ手に取ってみてほしい。


タイトル: 青春の鼓動:日本統治下の台湾学生たちの物語

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