夜の闇に輝くデコトラの世界—『DEKOTORA - Spaceships on the Road in Japan』

夜の闇に輝くデコトラの世界—『DEKOTORA - Spaceships on the Road in Japan』

日本の道路を彩る独特なカスタムトラック「デコトラ」。その煌びやかな装飾と幻想的な光の演出は、まるで異世界の宇宙船のような存在感を放つ。そんなデコトラの魅力を15年にわたり撮影し続けたフォトグラファー秦淳司の写真集『DEKOTORA - Spaceships on the Road in Japan』が登場した。

デコトラとは?

デコトラ(デコレーショントラック)は、1970年代の映画『トラック野郎』をきっかけに日本で一大ブームを巻き起こしたカスタムトラック文化だ。ボディにペインティングや電飾を施し、唯一無二のデザインを持つこれらのトラックは、近年では日本のポップアートとして世界的にも注目されている。

写真集の魅力

秦淳司は、デコトラの美しさを最大限に引き出すため、夜間撮影にこだわった。暗闇の中で輝く電飾をまとったデコトラは、まるで未来の宇宙船のような幻想的な姿を見せる。本書は、厚紙を使用した重量感のある一冊で、ページをめくるたびに圧倒的なビジュアルが広がる。

収録内容と特典

本書には、都築響一、鈴木正文、安藤夏樹らによる寄稿が収録され、デコトラ文化や秦淳司の撮影哲学について深く掘り下げている。また、メタバースのギャラリーで作品展示が行われ、NFTとしての販売も実施されている。

まとめ

『DEKOTORA - Spaceships on the Road in Japan』は、デコトラの魅力を余すことなく伝える写真集だ。煌びやかな光に包まれたトラックたちの姿は、まるで異世界への扉を開くかのような感覚を呼び起こす。デコトラの美しさに魅了される一冊を、ぜひ手に取ってみてほしい。